ケミカルピーリングの効果は？効果を実感できるまでの回数や種類別の特徴を徹底解説！

ケミカルピーリングの効果にはどんなものがあるの？美肌へ導く仕組みを解説！

顔に薬剤を塗布することでお肌の新陳代謝を整え、美肌へ導くケミカルピーリング。
痛みなどもなく手軽に受けられるので人気の施術です。ダウンタイムもほとんどなく魅力的な施術ですが、気になるのはその効果ですよね。

そこで今回は、ケミカルピーリングの効果について以下の内容をご紹介します。

・ケミカルピーリングの効果が出る仕組み
・効果を実感できる施術回数や頻度
・ケミカルピーリングのメリット・デメリット

他にも、市販のピーリングとの違いについても解説します。ぜひ参考にしてみてください。

ケミカルピーリングというのは、医療用の高濃度薬剤を肌に塗布することで汚れた角質や表皮を剥がし、肌の表面をきれいにする施術で、肌のターンオーバーを整える作用もあり、肌質の改善効果が期待できる治療です。

そんなケミカルピーリングの効果について詳しくご紹介します。

ケミカルピーリングの効果

ケミカルピーリングの効果としては次の通りです。

・しわや老化による肌質の改善
・毛穴の詰まりや開きの改善
・シミ、くすみ、色ムラなどの改善
・ニキビの改善

本来健康な肌は28日周期で生まれ変わります。この新陳代謝のことをターンオーバーといいます。しかし、20代をピークにターンオーバーの周期は乱れやすくなっていきます。すると、肌の表面に残る古い角質が溜まり、くすみや毛穴トラブル、小じわなどの原因となるのです。

ケミカルピーリングには、このような肌トラブルの原因を正常な状態に戻す効果があります。薬剤によって肌表面の古い角質や汚れを取り除き、ターンオーバーを促進することで、毛穴の開き・黒ずみ、ニキビ・ニキビ跡、肌荒れ、肌のくすみや色ムラ、小じわの改善などの効果が期待できます。

ケミカルピーリングの仕組み

ケミカルピーリングの仕組みとしては次の通りです。

・薬剤によって肌の表面の古い角質が取り除かれる
・薬剤が表皮の深い部分まで浸透する
・浸透した薬剤が新しい肌組織の生成を促進する
・新たな細胞によって肌のターンオーバーが促される

お肌に塗布した薬剤が角質層から表皮まで浸透して肌のターンオーバーを整えます。これによって新しい皮膚の生成を促進させ、お肌のくすみ、毛穴の開き、黒ずみなどを改善してくれます。

ケミカルピーリングの効果はどのくらいで実感できる？治療回数や頻度をご紹介！

ケミカルピーリングの効果を実感するまでの期間は、症状や個人差によっても異なります。１回の施術でもある程度の効果がありますが、ニキビ跡やしわ、シミなどの改善のためには複数回の施術が必要です。治療回数や頻度について目安をご紹介します。

治療回数の目安

一般的には5回程度の施術が効果的と言われています。ただし、症状の程度などによって変化します。重度のニキビを改善したい場合は10回程度の治療が目安となります。

治療頻度の目安

ケミカルピーリングの施術頻度は、使用する薬剤にもよりますが、2週間に1回が目安です。効果を確認できたら徐々に間隔を空けていき、1ヶ月〜1ヶ月半に1回の頻度にすることで肌への負担を抑えます。

ケミカルピーリングの種類は？種類別に特徴やおすすめな人を解説！

肌に塗布する薬剤には種類があります。それぞれ特徴がありますから確認しましょう。改善したい症状や肌質によって自分に合ったものを選ぶことができると、効果的に美肌を手に入れることができます。

グリコール酸ピーリング

ケミカルピーリングの中でも比較的よく使用される、一般的な薬剤です。肌に優しい成分で保湿力や弾力を高める効果が期待できる特徴があります。

グリコール酸ピ―リングでは、グリコール酸を肌に塗ることで、皮膚の表面にある角質の細胞同士が結合する力を弱めます。つながっていた角質層をばらばらにして古い角質を剥がすことで、ターンオーバーを活性化させ、透明感を高めます。

角質除去力が高く、毛穴の余分な皮脂を取り除いてくれるため、ニキビに悩む方におすすめです。

サリチル酸マクロゴールピーリング

サリチル酸マクロゴールピーリングは、サリチル酸をマクロゴール基剤に溶かした薬剤を使用します。グリコール酸ピーリングよりも、より均一に角質を取り除く特徴があります。

サリチル酸マクロゴールピーリングでは、サリチル酸の効果で角質層にある古い角質を溶かし、肌質を改善します。サリチル酸そのものは肌への刺激が強い薬剤です。肌の深部まで浸透しすぎるのを防ぎ、治療後の副作用を少なくするために、マクロゴール基剤が配合されており肌を守ってくれます。肌が弱い方やピーリングによる刺激に不安がある方におすすめです。

マッサージピール(コラーゲンピール)

マッサージピールは、サルチル酸よりも強力な剥離作用がある、トリクロロ酢酸を使用する医療用のピーリングです。表面の角質だけでなくその下の真皮まで浸透し、コラーゲンの生成を活発にすることから、コラーゲンピールとも呼ばれます。肌の奥からハリや弾力が生まれるので、ハリや弾力不足に悩む人におすすめです。

ケミカルピーリングのメリット・デメリットをご紹介！気になる副作用やダウンタイムは？

薬剤を塗布するだけで美肌になれるケミカルピーリング。手軽に行えるため気になっている人も多いでしょう。ここで、メリットとデメリットをまとめて確認しておきましょう。

ケミカルピーリングのメリットを解説！

ケミカルピーリングのメリットとしては以下の通りです。

・副作用やダウンタイムがほとんどない
・当日からメイクができる
・施術直後から効果を実感できる
・顔以外の部位もケアできる

ケミカルピーリングは肌の負担が少なく、副作用やダウンタイムがほとんどありません。当日からメイクができるのも、仕事やプライベートの予定を考えると嬉しいメリットです。また、効果がすぐに実感できるのも嬉しいメリットといえます。背中やデコルテなどの顔以外の部位も施術を行うことができますから、気になっている方は検討してみてください。

ケミカルピーリングにはデメリットやリスクはあるの？副作用やダウンタイムを解説

ケミカルピーリングは肌への負担が少ない施術ですが、全く副作用やダウンタイムがないわけではありません。

薬剤によって異なりますが、施術後は赤みや皮むけが起こることがあります。このような副作用が出ても5日〜10日程度で治まる場合がほとんどです。

また、施術後はわずかにピリピリした感じやかゆみが残ることがあります。肌が熱っぽく感じたり、かゆみを感じたりすることもあります。しかし、これらの副作用は施術後数時間で落ち着くことがほとんどです。施術後の数日間は肌が薄く敏感な状態ですから、乾燥を防ぐため十分な保湿ケアを行いましょう。

ケミカルピーリングは自宅やサロンでもできる？

自宅やサロンで行うケミカルピーリングもあります。費用負担や美容クリニックに通う時間のことを考えると、自宅やサロンで行うピーリングに興味があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。同じような効果があるなら、負担が少ない方を選びたいと考えるのも無理はないかもしれません。

自宅やサロンで行うピーリングと美容クリニックでの施術との違いについてまとめてみました。

ケミカルピーリングと市販のピーリングはどう違うの？

市販のピーリングは化粧品に分類され、美容クリニックで使用される薬剤とは成分や濃度が異なります。

市販されているピーリングは大きく分けて3タイプに分類されます。

・石鹸タイプ
・美容液タイプ
・洗い流すタイプ

石鹸タイプは効果が穏やかで、初心者にも使いやすいです。美容液タイプは敏感肌の方でも使用できるものが多くあります。一方で洗い流すタイプは比較的ピーリングの効果が高めですが、その分刺激が強い特徴があります。

これらの自宅でできるピーリングは、基本的に肌の調子を整える程度の穏やかな効き目のものです。皮膚疾患の改善を目的としてケミカルピーリングを行えるのは美容クリニックだけです。エステサロンのケミカルピーリングは美容目的のものなので、使用する薬剤などに違いがあります。効果的に施術を行うためには、症状をよく見極めた上で薬剤や施術方法を選ぶことが大切ですから、美容クリニックでカウンセリングを受け、施術を受けるのがおすすめです。